バブル崩壊以降、能力主義、競争主義、成果主義がいっそうもてはやされ、
他人への思いやり、やさしさ、無駄など、従来は「遊び、余裕」として有益と
見なされていた考え方はむしろ現在の社会生活にとって妨げと考えられる
傾向が強くなっています。いつも目前の結果が性急に要求され、時間とお金
に追われ、これまで以上に緊張を強いられるストレスの多い毎日が続いて
いるのです。
ストレスは、それぞれ人により現れ方が異なりますが不眠症、パニック障害、
自律神経失調症、神経症、高血圧、過敏性腸症候群、胃潰瘍、免疫機能低下、
などとして現れたり、糖尿病、がん、心筋梗塞、うつ病、統合失調症、人格障害
などにもさまざまな障害、影響をもたらします。また、認知症でもストレスは
幻覚を発生させたり、進行を速めたりします。
富田橋クリニックでは、この「ストレス飽和時代」を「おもいやり」を第一に
心がけ、「やすらぎ」が得られる診療を行ってまいるつもりです。
富田橋クリニック 院長
元木 義政